リプレイの続きですヽ(´ー`)ノ
その夜、街へ戻ってきた一行が宿屋か民家かで眠りに落ちている中、ひそやかに事件は始まり、誰も気づくことなく終わった。獲物に選ばれたハワードの夢に何かが魔手を伸ばしてきたのだ。けれども魔道士としても鍛えられたハワードの精神は干渉をはねのけ、ただ悪夢にうなされるだけで済んだ。
日があけると、またもや一行はダンジョンに舞い戻る。昨日スカムらと戦った部屋を抜け、さらに奥を目指す。川に架かった橋を渡ると、右手の湖水の向こうに何かが煌くのが目に留まった。確か以前に見た地底湖の沖に浮かぶ島の反対側の辺りだが・・・。
左手に小部屋が並んでいるので、手前から順番に調査してゆく。空部屋が続いたので油断があったのだろう。奥の部屋を覗くと、見覚えのあるアヴェンニ(水棲人)の姿が・・・
ワーラフックだ!
一行が我に返るよりも早くワーラフックの呪文詠唱が完了した。黒水の力に導かれ、床から生えてくる無数の触手の群れが一行に襲い掛かる。一人また一人と触手に捕らえられてしまう中、カルロスただ一人が触手の攻撃をかいくぐり、ワーラフックに肉薄する。傍らにある奇妙な機械人形は無視し、アヴェンニの司祭をレイピアで攻撃する。触手をなんとか振りほどいたフライダンクも加勢に加わり、ワーラフックを追い詰める。
その一方、触手に捕らえられたままの面々は必死で振りほどこうと力を絞るが叶わず、逆に少しずつ体力を削られてゆく。そんな中、デュオフレイは呪文プールへと心を伸ばしていた。体が自由に動かせぬこの状況では使える呪文は限られている。手持ちには使える呪文はない。けれど、数多の呪文が蓄えられた呪文プールにならば事態を打開できる呪文があるかも知れない。何か、何かないか。・・・。あった! すかさずそれを掴み取り、精神の中へと呼び出す。だが、今にも力尽きそうだ。隣にいたアリアが自らの身を省みずに治癒のワンドをデュオフレイに振るう。これで耐えられるか。デュオフレイは起死回生を願って精神を統一する。触手の妨害にも乱されず、詠唱完了。
「次元跳躍(ディメンジョン・ホップ)」
デュオフレイは触手の攻撃範囲の外側に瞬間移動した。これで詠唱を妨げるものは何も無い。くらえ、ディスペル・マジック(魔法解呪)! デュオフレイの魔力がワーラフックの魔力とぶつかり合い、拮抗し、遂には圧倒する。次の瞬間、触手の群れは跡形も無く消えうせていた。そこにデュオフレイが見たものは息絶えたアリアの姿であった。
さっぱり起動しない機械人形は役に立たず、劣勢に立ったワーラフックは助けを求める叫び声と共にうずくまって両手で目をしっかと押さえる。不審に思ったカルロスは目を閉じて共感覚(シネシート)の超能力を使い、皮膚で光を感じ取る(=物を見る)ことができるようにした。フライダンクは単純に、ワーラフックを切り捨てた後に目をつむった。
突然、壁をぶち破って非常に醜い老婆が姿を現す。海の妖婆シー・ハッグだ。そのあまりにも恐ろしい身の毛のよだつ姿を見たものは多大なるダメージを受ける。デュオフレイとジャン=ゴーはあっさり戦闘不能に。もっともフライダンクとハワードは耐え抜き、カルロスは皮膚で見ているので影響なし。殴り倒せばいいだけなので触手に比べればどうって事はない。
殴り倒した。
アリアという尊い犠牲を出したが、なんとか戦闘には勝利した。生き残った面々は敵の持ち物を調べ、レイズ・デッド(死者の復活)の巻物を始めとする戦利品を手に入れた。これならアリアも生き返らせることができそうだ。街へと引き返すことにする。